こんにちは、めりこです。
【 現役女子高生のニュージーランド留学! 】
2019年夏からニュージーランド高校留学開始。2020年からYear12(高校2年生)。現役女子高生が現地でどんな生活を送っているの? 学校、勉強、NCEA、様々な活動、ホームステイ、遊びやお金 のことなどをお伝えしています。
ニュージーランドの高校といえば『 NCEA 』。高校生のための国家資格です。
これからニュージーランドに高校留学予定の方や、興味のある方、NCEAという言葉はよく目にするけれどシステムが分からないなどといった方に向けて書いています。
現在我が子はニュージーランドで現役女子高生としてNCEAに取り組んでいます。
実際の経験を踏まえて分かったこと、ポイントなどもおさえながらNCEAについて分かりやすくまとめてみましたので是非一度ご覧ください。
高校生活はNCEAの勉強
NCEAは国の試験
NZQA(The New Zealand Qualifications Authority) というニュージーランドの国の機関があります。
▶ NZQA国の機関 NZQA
その機関で管理されているうちの一つに、高校生が受験する、NCEA(National Certificate of Educational Achievement)という国の統一試験があります。
▶ NZQAが管理しているNCEA NCEA
このNCEA国家試験に合格するとどうなの?
最終的にニュージーランドの大学入学の資格を得ることができます。
NCEAについて詳しくまとめてみました。
NCEAのレベルと単位数
- NCEAは1~3のレベルがあり、各レベルの規定の単位を取得します。
- 多くの科目(Subjects)から自分で選び勉強します。
- 単位取得は2つの方法があります。1つは学内テスト(Internal assessment)。宿題や課題などこなして単位を取得します。
- もう1つは全国統一テスト(External assessment)。センター試験のような全国統一試験で単位を取得します。
- 学年とレベルは一致していなくても大丈夫で、たとえば学年がYear12でもレベル2に限らずレベル3を勉強することもその逆もパターンも可能のようです。
高校3年間でNCEAの勉強すべきことをさらに詳しく説明しますね。
① Year1(高校1年): レベル1。合計80単位以上。
② Year2(高校2年): レベル2。合計80単位以上。レベル2以上科目から60単位以上 + レベル1以上科目から20単位。(注:Year11の時にレベル1以上科目20単位を取得していれば不要)
③ Year3(高校3年): レベル3。合計80単位以上。レベル3以上科目から60単位以上 + レベル2以上科目から20単位。(注:Year12の時にレベル2以上科目20単位を取得していれば不要)
④ レベル2以上の読み書き能力(Literacy)読み(Reading)5単位 + 書き(Writing)5単位。
⑤ レベル1以上の計算能力(Numeracy)10単位。
⑥ レベル3の3科目以上、各14単位。
大学入学資格 UE(University entrance)
最終目標として高校3年間を通して前述しましたNCEAの勉強をこなすことで、大学入学資格UE(University entrance)を得られるというこです。
UE(University entrance)の条件は下記のとおりです。
前述している ③ + ④ + ⑤ + ⑥ が条件となります。
ニュージーランドの大学に進学を希望するニュージーランドの高校生はもちろん留学生も含め、高校生である今、NCEAの国家試験合格を目指し日々勉強をしています。
NCEAに合格する ということは、高校3年間でそれぞれ1年を通して宿題や課題などこなしながら、さらに毎年全国統一試験も受け、その結果、高校生のうちに大学入学資格をゲットするということです。
高校生活でNCEAは切り離すことができないものっていうことですね。
NCEAはどこで勉強する?
勉強は一体どこでしているの?
NCEAのための特別な塾に通ったり、放課後特別にNCEAの勉強はしません。
勉強は、毎日の学校の勉強が=(イコール)NCEAの勉強なんです。
つまり、NCEAの勉強を学校で学んでいるということです。
我が子の場合:NCEA
ここから実際に我が子の経験を元に書いていきます。
NCEAの6種類の科目を選択
新学年が始まる前に、1年間を通して勉強をしたい科目をリストから選び、インターナショナル部の先生と調整をします。
調整というのは、自分が将来どんな専門の道に進みたいか、得意か、興味関心があるか、さらにはこの科目を選んだ方が得なのかどうかなどインターナショナル部の先生と個別に相談して決めます。
我が子が、NCEAレベル2の科目として選んで勉強しているのは6科目。
- 英語(English)
- 数学(Mathematics)
- ビジネス(Business)
- 絵画(Painting)
- 写真(Photography)
- 音楽(Music)
NCEAの6種類を選んだ理由
この科目を選んだ理由は、まず英語と数学は必須科目とします。
他の4科目ですが、まだ将来の方向性が定まらない我が子でしたが、
- ビジネス は一般論を学べる
- 音楽 はバイオリンをやっているので得意
- 絵画と写真 は好き
という理由で選んだようです。
NCEA単位がとれる科目?
「ビジネス」 は一般論を学べるというのは建前(たてまえ)で、本当は料理を学びたかったようです。
ここでポイントですが、最終的には「料理」はとらず「ビジネス」をとりました。
理由は、「料理」はNCEAの単位を取得することができないことを知り、後日「ビジネス」に切り替えたという感じです。
NCEAの単位を取得できる科目、取得できない科目があるようなので頭に入れておきたいところです。
これも、インターナショナル部の先生がいるお陰で知ることができました。
単位は十分とれるか?コロナの影響
実は、新学年が始まる前は「音楽」はとっていませんでした。
「英語」「数学」「ビジネス」「絵画」「写真」の5科目でした。
しかし、今年はコロナの影響もあって2か月近く学校に行けない日が続きました。
オンライン授業はしていたものの ” NCEAの単位を順調にとれるのか心配している ” と相談したところ ” それでは1科目増やしましょう!” 今とっているフリークラス(このクラスは宿題をやったり何をしてもいい時間)の代わりに「音楽」をとってみましょう、とアドバイスをしてくれました。
つまり、「音楽」をとることでNCEAの単位取得数が増えるということです(本人次第ですが)。
本人も納得し、2学期途中から「音楽」を追加し全部で6科目としました。
本来は、途中から新たに科目をとったり、変えたりするのは単位取得の面でマイナス要素になってしまうのであまり勧められないことのようです。
まとめ
ここまで、ニュージーランドの高校『 NCEA 』について我が子の実経験、ポイントなどもおさえながらまとめてみました。
高校3年間(もしくは2年間)でNCEA合格し、大学入学資格を得る、まさにニュージーランドの高校生活はNCEAそのものといえますね。
そして何より嫌いな教科をイヤイヤ勉強する必要がなく、自分の興味のある科目を勉強できて国家資格を取れてしまうなんてなんと素晴らしいシステムでしょう!
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最後までお読みいただきありがとうございました。